美術部の顧問だから美術の先生でしょ?と思う人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。なので大別すると美術の先生か否かということになります。
美術の先生の場合
学校に美術の先生がいる場合、大体はそのまま美術の先生が美術部の顧問になります。
先生によって積極的に関わってくれる先生とほったらかしの先生がいますが、先生という職業を選んだ人達なので、教えることは嫌いではないはず。美術の先生は変わった人が多いですが、専門的な指導が受けられるので、ぜひ積極的に関わって、いろいろ聞いてみましょう。
先生の専攻は何だろう?
一言で美術の先生と言っても、その専門は様々。大学で何を専攻していたのかによっても、その専門は分かれます。しかし、絵画専攻もデザイン専攻もひとくくりで美術の先生なのです。
なので、自分の美術部の顧問の専攻は何なのか、聞いておいてもいいでしょう。
専攻が違えば得意、不得意も違います。そして、偏見ですが、なんとなくの性格もわかります。
絵画
絵の描き方、表現方法、独自性の探求が得意。特に各種絵の具の特徴についての造詣が深い
受験のためのデッサンとしては絵画かデザイン科が向いている
超個性的、繊細、マイペースな人が多い。クセが強いので好き嫌いが分かれる。
彫刻
絵画と同様に表現方法、独自性の探求が得意。特に立体表現への造詣が深い
デッサンは量的な捉え方になりがち。受験のためのデッサンとしては彫刻科が向いている
繊細か豪快の両極端。チームプレイ、全体の和を重んじる。
デザイン
絵の描き方、考え方、構図の工夫が得意。特にアイディアの出し方、独自の視点の持ち方を熟知している
作品としては、平面が得意だったり、イベントの企画が得意だったり、デザインでも分かれる
デッサンは繊細な表現になりがち。受験のためのデッサンとしては絵画かデザイン科が向いている
几帳面、割とサバサバしている。比較的、付き合いやすいが本音はわからない。
工芸
絵画と同様に表現方法、独自性の探求が得意。特に工芸品の特徴への造詣が深い
絵よりは立体が得意。特に一人でも作れる小物が得意。
デッサンはこれといった特徴はない。オールマイティー
他の専門に比べると普通な感性を持った人が多いので、クセが少なくて付き合いやすい。
やわらかい物腰だが、意外と頑固。なにより忍耐力がある。
教育系
専門性がないのが特徴。なんでも大体できる。
平面が得意だったり、立体が得意だったりする。大学の専攻というよりも、その後の先生としての経験が大きく影響している。
工芸と同様に、普通な感性を持った人が多いが、なぜかクセが強い人が多い。
その他
上記の専攻に当てはまらないその他。映像やら芸術学やらetc.
それこそ専門は人によるので一括りにできない。
ただ、教育系と違って、なんでもできるというわけではなく、むしろできないことが多い。
自分の専門への造詣は深いので、その分野においては他の専攻に負けない力を発揮する。
デッサンもあまり得意ではない。
性格も様々だが、上記の専攻へのコンプレックスを持ちがち。
美術の先生じゃない場合
学校によっては先生の数が少なくて、美術の先生がいない場合があります。または、美術の授業数が少なくて、美術の先生が非常勤(授業のみ担当。常勤ではないため部顧問はできない)という場合もあります。その場合は美術の先生ではない、他教科の先生が美術部の顧問になります。
この場合、美術の専門的な指導は望めないでしょう。
しかし先生によっては、顧問として部活動に支障がないように、積極的に働きかけてくれたり、人間関係の相談に乗ってくれたりする場合もあります。逆に、ほったらかしの場合もあるかもしれません。
いずれにしても、顧問で部活動の良し悪しが全て決まるものではありません。専門的知識ならネットでも探せますし、コンクールへの応募や作品展はできます。部活動が充実したものになるかどうかは、自分次第なのです。
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