水彩絵の具のチューブから出てくる謎の液体の正体とは

美術豆知識

部員のみなさんなら、水彩絵の具を使おうとしたらチューブから透明な液体が出てきた経験が一度はあるだろう。今回はこの謎の液体の正体とその対処法について紹介しよう。

謎の液体の正体は「のり」

水彩絵の具は「顔料」と「展色剤」というのりの成分を混ぜて作られている。

展色剤を混ぜることで、絵の具が伸びやすくなり、画用紙に乗るようになる。

時間が経つとこの「のり」がチューブの中で分離してしまう。新品やしばらく使わずに置いていた絵の具によく見られる。 ドレッシングが容器の中で分離している現象と似たようなことが、絵の具のチューブの中で起きているのだ。

対処法

少量ならばパレットで液体と絵の具を混ぜて使っても問題ない

液体が多い場合、絵の具の乗り方が変わってしまうので、混ぜずに液体だけ拭き取って捨ててしまおう。
液体が出てくるチューブはしぼり出す前にチューブを振ったり揉んだりしてチューブ内で絵の具が混ざるようにしてみよう。
のり」と「顔料」の比率が変わると、塗りにくくなったり発色が変わったりするので、諦めて再購入するのもひとつの手である。
液体が出るから「絵の具がダメになった」と思ってすぐに捨てたりしないでね。

結論:「のり」なのでチューブをモミモミしよう

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